「ありがとう」:感謝の心理学

「ありがとう」という言葉は、言っても言われても気分が良いものです。きちんと感謝を口にすることには、正しい礼儀だからというだけでなく、私たちの心を一瞬で幸福感で満たしてくれたり、人間関係の潤滑剤になったりと、なかなか強力な心理効果があったりします。このブログでは、感謝の心理的効果と実践方法を紹介してみたいと思います。

感謝の心理的効果1: 健康の向上

感謝には、私たちの健康を促進する効果があります。感謝を表すことにより、ストレス・不安・うつが減るだけでなく、睡眠の質の向上・免疫力の向上・慢性痛の軽減などの身体的効果があるということも科学的に証明されています。

感謝の心理的効果2: 頭の切り替え

物事には大概、良い側面と悪い側面と両方あるものですが、人間はなぜか悪い側面の方に意識を持っていかれる性質があります。100の褒め言葉より、1つの批判の方が頭にこびりついてしまうというのは、この心理的性質からきています。なので、放っておくと、私たちの頭はどんどんネガティブになっていくのですが、“感謝”には、そのネガティブな流れにブレーキをかけ、頭をポジティブに切り替えるという不思議な心理効果があります。

感謝の心理的効果3: 周りの人を幸せにする

素直に「ありがとう」と言われて、嫌な気分になる人は少ないと思います。というのも、その言葉の中には、“あっこの人は、自分の善意や努力をきちんと見てくれているんだ。そしてそれを喜んでくれたんだ”というメッセージが含まれているからです。

感謝の心理的効果4: 自分を幸せにする

ポジティブな気分の時には、自然と「ありがとう」という言葉が出てきます。だったら、感謝を表すには、まずポジティブな気分にならないといけないかというと、そういう訳ではありません。というのも、逆に「ありがとう」という言葉を出すことにより、ポジティブな気分を引き起こすこともできるからです。

感謝は、生まれつき持ち合わせている能力ではありません。それは私たちが学び伸ばせるスキルです。なので、「ありがとう」という言葉を口にすることで感謝を実績し、この素晴らしい効果をぜひ実感してみて下さい!

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