「先延ばし」の心理学: 「先延ばし」を味方につける方法3選:
「先延ばし」=「怠け」=「敵!」
と思っていませんか?
確かに先延ばし癖のために、やらなきゃいけないことが積みかさなって、気持ちはあせるのにやる気がおきず、さらに仕事が溜まってしまうという、負のスパイラルにハマってしまうこともよくあります。
でも、この「先延ばし」を利用して私たちのメンタルヘルスを向上できることをご存知でしょうか?
心理テクニックで、「遅延応対スキル」というのがあります。これはやらなきゃいけないと感じている仕事を、意図的に先延ばしするスキルです。これは思いのほか大切なスキルで、強迫性障害の治療では、この1つのスキルを会得するためだけに何年も費やしたりします。
今回は、この「先延ばしスキル」の活用法を3つ紹介します。
1. 仕事の優先順位付け:やらなければいけないことが多すぎて、何から手をつけて良いかわからないときには、一度やらなければいけないことをすべて書き出し、その中で「先延ばし」をしても大丈夫なことを見つけ出し、それらを徹底的に先延ばしすることによって、絶対に今しなければいけないことに体力・気力を全振りすることができる。
2. 良くない行動の先延ばし:スマートフォンを無意味にチェックしたくなったり、空腹でもないのにスナックを食べたくなったりした時は、「15分後にやろう」と決めます。この小さな待ち時間を設けることで、不必要な行動を自然と減らすことができます。
3. 先延ばしの先延ばし:「後でやろう」という考えが浮かんだ時、その「後でやろう」という思考自体を15分先延ばしにしてみましょう。この方法を使うと、意外にもその場で課題に取り組めることが多いものです。
「先延ばし」は、うまく活用することで。心に余裕を作ったり生産性を上げることができます。「先延ばし」に飲み込まれるのではなく、こちらから積極的に利用してみてはどうでしょうか?