心のスキル道場:やる気がなくても成果を出せる戦略

ところでみなさんは今、この文章を読んでいる間にも、何かやらなければいけない事を後回しにしていませんか?

誰もが経験する「やる気」との戦い。実は多くの人がこの問題に悩まされています。アメリカ心理学会の2023年の調査によると、26%の人が職場でのやる気のなさに悩んでいるそうです。

なので、「やる気を上げる」スキルを学ぶのも大切なのですが、日常生活の中で山のようにあるタスクの一つ一つにやる気を出して取り組むのもなかなか難しい事なので、「やる気がなくてもとりあえず仕事をこなす」スキルの方が実用的だったりします。

この記事では、やる気が無くなる原因、そしてやる気が無い時にでもやるべき仕事をこなしていく戦略を紹介します。

やる気のなさの構造
なぜやる気が出ないのか、その原因を大きく分けると、体のエネルギー切れと心のエネルギー切れの2つに分類できます。

- 体のエネルギー切れ
体のエネルギーとやる気は直結しており、睡眠不足や栄養バランスの乱れなど、身体的な不調が原因でやる気が低下することがあります。例えば、夜更かしをして十分な睡眠がとれていないと、朝起きるのがつらいだけでなく、集中力もやる気も低下し、仕事や勉強に手がつきにくくなります。
- 心のエネルギー切れ
仕事や人間関係のストレス、そして不安感やうつ気分は、心のエネルギーを吸い上げてしまいます。例えば、職場のプレゼンで失敗してしまった後、自信を失い不安が増し、次の仕事に取り組むやる気が低下してしまうことがあります。

やる気の無い時にやるべき仕事をこなす戦略
それでは、心と体が疲労している時に、限られたエネルギー量で、やるべき仕事をこなしていくにはどうしたら良いのでしょうか?
- 朝活のススメ
心と体のエネルギーは、睡眠を通して再充電することができます。なので、面倒な仕事や頭を使う作業も、再充電されたばかりの朝に取り込むことで効率的にこなせるでしょう。
- 小さな目標設定
大きな目標を達成しようとすると、プレッシャーが増えて初めの一歩が踏みにくくなります。そんな時には、小さな目標を立て、一つ一つ達成していく事で、小さな成功体験を積み重ね、やる気を持続する事ができます。
- 環境を変える
いつも同じ場所で作業をすると、気分が詰まってしまうことがあります。そういった場合、カフェや図書館など、新しい場所で作業することで、気分転換になり集中力・やる気もアップします。
- 体を動かす
椅子に座り、机に向かって同じ作業を続けると、心も体も停滞しがちです。なので、定期的にストレッチをしたり、歩き回ったりして体を動かすことで、脳も活性化させることができます。
- ペアシステム
友人や同僚と一緒に作業をするペアシステムを活用することで、互いを励ましあい、やる気を維持することができます。

やたらと忙しいこの社会では、限られた心と体のエネルギーを効率よく配分していくことが大切です。なので、やる気を出そうとすること自体かなりエネルギーを消費するので、そんな場合は上記のようなスキルを使って、やる気パワーを使うことなく、やるべき仕事をこなしていくのも良いかもしれません。

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